日本のソテツとちょっと変わった雰囲気のザミアの魅力に迫っていきたいと思います。
種類
日本で流通している品種は2種類あります。
フロリダザミア
Zamia integrifolia(=Zamia floridana)
アメリカ・フロリダ州やジョージア州、西インド諸島原産。葉は細くヤシのようだが、幹は伸びても20cmほどで、多くは地中にある。ヒロハザミアと同様、比較的寒さに強い。
みんなの趣味園芸
ヒロバソテツ 『フルフラセア」
丸い葉が特徴的なメキシコ原産ソテツ 丈夫で育てやすく比較的寒さにも強い 日当たり良く風通しの良い場所で管理してください 乾燥には強いですが、水はしっかり吸うのであまり水切れさせないようにしてください。
Green LUCK
2024年6月中旬
この日は気温が30度以上を記録、ザミアも新芽を展開してくれました。
左が小さ目の株で右が大きい株になり、大きさ関係なく目覚める時期は同じの様です。
ザミア 基本情報
学名 Zamiaceae
英名 Florida arrowroot
科名 ザミア科
属名 ザミア属
特徴
名前の呼び方は色々ありますが、ザミアは「メキシコソテツ」です。
「ヒロハザミア」の別名もあり約40種ほどが知られています。
一般的にザミアの名で流通しているのは、ザミア・プミラという品種です。
正直、ホリダス購入で妥協して、至るのがザミアな残念なイメージがありますがコチラも立派な植物です。
葉
普通のソテツに対し、葉に丸みがあり痛くありません。
ツヤのある綺麗なグリーン葉のが特長で、葉はとても厚く固くて丈夫です。
普通のソテツより寒さに弱いので、鉢植えに仕立てるのがおすすめです。
塊根部分
成長は早くありません。
トゲトゲし何枚も重なった茶色の塊根部分は地中で伸びるため、表に出ているのは先端の部分だけです。
年齢を重ねる程にこの塊根部分の色も黒っぽくなり渋い感じが出ます。
コンパクトで、葉が伸びても1m程度におさまります。徐々に葉数が増えていき、数十枚がずらりと並ぶ見ごたえのある姿になります。
盆栽仕立てにされることもあり、太く引き締まった幹はコーデックスのような雰囲気を醸し出してくれます。一般的な観葉植物とはまた違ったいでたちのため、一株は持っておいて損はないのではないでしょうか。
日当たり・置場所
成長期 春〜秋
成長適正な温度は20度〜25度、植物が動き出したら成長期は直射日光に当ててあげましょう。
日当たりや風当たりが悪かったりすると、枝をよく伸ばしてしまいます。
休眠期
気温が10度下回ると動きが遅くなり休眠に入ります。
風当りの良い、日当たりの良い場所に置いて管理しましょう。
害虫も含めて置き場には注意してあげましょう。
室内管理
最後にダクトレールと植物照明を使った誰でも作れるコスパ重視の室内管理方法はコチラの記事。
私の買って実際、使ってみて良かった植物オススメ用品の記事はコチラ。
水やり・肥料タイミング
季節や気温によって水やりのタイミングを変える必要があります。
成長期
春〜秋までの成長期では土に指を入れて湿っていなければ水やりを行います。
鉢植えなら持ってみて水やり時の鉢より軽いなら水をタップリあげましょう。
太陽の光を沢山、当ててやると枝葉の展開が増え塊根部分も大きくなりますよ。
休眠期
基本的には断水気味で管理しますが月1程度でお水をあげます。
その方が植物が目覚めてからの動き出しが良いと思います。
あまりに大量に揚げてしまうと根腐れしますので注意してください。
肥料
休眠期は基本的に肥料は無くても良いのですが、成長期に液肥を希釈して与えた方が成長がはやくなります。
成長期活力剤を観葉植物に与えるタイミングと頻度は、以下のとおりです。
- 植物の元気がないとき
- 夏越し・冬越しをするとき
- 植え替えや剪定をしたとき
- 病害虫の被害にあったとき
- 生長の流れが良いとき
(BLACKWATER® ブラックウォーター 50ml【THE COMPOSTとの同時購入はコンボセットがお得です。】 植物 活力剤)がオススメです。
有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。
土づくり・仕立て
水捌けの良い軽い土がお勧めです。
蒸れすぎると根腐れや球根部が心配なので大口のスリットポットや陶器鉢がお勧めです。
底石は必ず入れましょう。
また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。
植替え
植替え手順と詳しい解説記事はコチラを参照ください。
病害虫
丈夫な植物ですので害虫がつく事は、ほとんどないでしょう。
【ハダニ】
白、黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。
蜘蛛の様な糸を出します新芽や葉に潜み吸汁します。
繁殖も半端なく早いです。
ハダニに吸汁された箇所は斑点状になるか葉が黄ばみ、すぐ分かります。
そのまま放置しておくと落葉、周辺の植物に飛火
最悪の場合枯れてしまいます。
【アブラムシ】
アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。
アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスが植物の中に侵入し、病気を発症させます。
また、小さな株は発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。
【カイガラムシ】
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。
蟻が植物の近くに居る場合も注意。
蟻とカイガラムシは共存関係ですカイガラムシが蜜をあげる代わりに他の外敵から身を守ってもらっています。
繁殖力も高く植物の脇芽や付根辺りに良く居ます。
カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。
【ナメクジ】
梅雨や雨天時に多く出没
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。
外に出していると寄ってくる場合があるので、注意してください。
大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。
鉢底や多肉の根や掻き分けて入り込める隙間なら何処にでもいます。
少し食害されただけで、小さい株「多肉」の場合は葉の大半を食害されたり、生長点を食害されると枯れてしまう可能性があります。
多肉キラー
【ダンゴムシ】
柔らかい茎・根が大好物みたいです
花芽や新葉、根、発芽したての株を食害します。
ナメクジと同等の危険性、繁殖力が高く幼虫期は小柄の為基本何処にでもいます。
大切な黒法師アエオニウムを殺されてから親の仇の様に殺しています。
外で管理しており地面の近く、人工芝やマットの下、枯葉など彼らは何処にでもいます外で地植えや植物を置いている場合は注意が必要です。
多肉キラー
【バッタ類】
イナゴなどのバッタは葉の硬さに関係なく食害します。また、食害する量も多いので気付かないでいると手遅れになっていることがあります。
お前は喰っているか?ではなく、僕のガーデンに滞在している時点で「メッサツシンゴクサツ」です。
殺虫剤などで弱らせ水攻めがオススメです見つけ次第殺してください。
作物の場合は防虫ネットも有効です。
【コガネムシ】
成虫が夏場に地中に潜り卵を産みつけてきます。
それも複数です。
幼虫は根を食害します、考えるだけで死に値します。
1度大きな鉢に卵を植え付けられた事がありオクラが死にかけました。
大鉢で大切な株を管理されている方はコガネムシが潜り込めない様な対策が必要です。
化粧石大粒など
あとは鉢を上から見た時に土の見えている面積を減らす。
株と鉢が丁度合うサイズなら土の面積が自然と減ります。
増やし方
子株を芽吹きます、「カキコ」で増やせます。
種を取って実生株を育てましょう。
植物の増やし方基礎の記事はコチラを参考にしてください。
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