パキコルムス・ディスカラー(象の木)について
属科と特徴
パキコルムス・ディスカラーは、ウルシ科パキコルムス属に属する多肉植物の一種です。その独特な姿から「象の木」という和名で親しまれています。メキシコ・バハ・カリフォルニア半島が原産で、その地域特有の乾燥した環境に適応して進化してきました。
特徴としては、太く短い幹(コーデックス)が特徴的で、まるで象の足のような形状をしていることから「象の木」と呼ばれています。このコーデックスは、水や栄養を蓄える役割を果たし、乾燥期を乗り切るための適応器官です。
魅力と育て方
- 盆栽のような姿: 自然樹形が美しく、盆栽のように楽しむことができます。
- 成長の遅さ: ゆっくりと成長するため、その変化をじっくりと味わえます。
- 丈夫さ: 比較的丈夫な植物ですが、過湿には弱いため、水やりには注意が必要です。
- 育て方:
- 日当たり: 明るい場所を好みます。
- 温度: 寒さには弱いので、冬は室内で管理しましょう。
- 水やり: 生育期は土が乾いたらたっぷりと水やり、休眠期は控えめにするのが一般的です。
- 用土: 水はけの良い土を使用します。
属科について
- ウルシ科: パキコルムス・ディスカラーが属するウルシ科は、ウルシ、マンゴー、カシューナッツなどが含まれる大きな科です。多くの種が樹液にウルシオールという成分を含み、皮膚に触れるとアレルギー反応を起こすことがあるため注意が必要です。
まとめ
パキコルムス・ディスカラーは、その独特な姿と育てやすさから、多肉植物愛好家から人気を集めています。象の足のような可愛らしいコーデックスは、観賞価値も高く、お部屋に緑を取り入れるのにもおすすめです。
日当たり・置場所
パキコルムス・ディスカラー(象の木)は日光を好む植物です。一年を通して日当たりの良い場所で管理することが理想的です。
室内管理もお勧め
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- 季節を問わず、いつでも新鮮な緑を! 室内で、太陽の光を浴びたような環境を再現。 冬でも、お部屋で花を咲かせたり、ハーブを育てたり。
- 健康や美容にも良い影響
- お部屋の空気を浄化して、心も体もリフレッシュ! 植物は、空気中の有害物質を吸収し、酸素を放出します。 リラックス効果も期待でき、ストレス軽減にもつながります。
- インテリアとしてもおしゃれ 何気に明るいので植物灯だけでも生活できちゃいます。
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置き場所のポイント
- 日光: 直射日光が当たるような、明るく暖かい場所を選びましょう。日光不足になると徒長しやすくなります。
- 風通し: 風通しの良い場所を選びましょう。特に夏場は蒸れやすいので、風通しを良くすることが大切です。
- 室内管理であればサーキュレーターがお勧めです。天井から風を送れるエクメアがあります。
- 温度: 寒さには比較的強いですが、10℃以下にならないように注意しましょう。夏の高温多湿は苦手なので、風通しの良い涼しい場所で管理しましょう。
エクメア使用 メリット
- 空気の循環促進による蒸散の促進: エクメアは葉から水分を蒸散させることで、葉温を下げたり、根への水分供給を調整したりしています。サーキュレーターで空気を動かすことで、葉の周囲の湿度を下げ、蒸散を促進します。これにより、根腐りのリスクを減らし、植物全体の健康状態を向上させることができます。
- 葉の清潔維持: 空気を動かすことで、葉に付着したホコリや汚れを落としやすくします。葉が清潔な状態を保つことで、光合成効率が上がり、より美しい株に育てることができます。
- 温度・湿度の均一化: 部屋全体で温度や湿度が均一になるため、エクメアが快適に生育できる環境を作ることができます。特に、夏場の高温多湿な時期や、冬場の乾燥した時期に効果を発揮します。
サーキュレーターにとってのメリット
- 室内環境の改善: 植物の蒸散作用によって、室内の湿度が上がり、空気が乾燥しすぎることがなくなります。また、空気中の有害物質を吸収してくれるので、より快適な空間を作ることができます。
組み合わせる際の注意点
- 風向き: 直接葉に風が当たると、葉が傷んでしまうことがあります。風向きは、葉に当たらないように調整しましょう。
- 風速: 風速が強すぎると、葉が乾燥しすぎてしまうことがあります。弱めの風速から始め、様子を見ながら調整しましょう。
- タイマー設定: 長時間同じ方向に風を当て続けると、植物が偏って成長してしまう可能性があります。定期的に風向きを変えたり、タイマーを使って間欠運転にしたりすると良いでしょう。
置き場所の注意点
- 真夏の直射日光: 真夏は特に日差しが強いため、葉焼けを起こす可能性があります。レースのカーテン越しなど、少し遮光した方が良い場合もあります。
- 冬場の寒さ: 寒すぎる場所では、休眠が浅くなり、根腐れの原因になることがあります。暖房の当たる暖かい場所に置くなど、温度管理に注意しましょう。
置き場所のまとめ
季節 | 置き場所 | 注意点 |
---|---|---|
春~秋 | 日当たりの良い場所 | 直射日光が当たる場所でもOK |
冬 | 日当たりの良い場所 | 寒すぎる場所は避け、10℃以上を保つ |
成長期 春〜秋
春頃から動き出します。
成長適正な温度は20度〜35度、植物が動き出したら成長期は直射日光に当ててあげましょう。
日当たりや風当たりが悪かったりすると、枝をよく伸ばしてしまいます。
成長期の具体的な特徴
- 新芽の展開: 春になると、幹や枝から新しい芽が出始め、葉を展開します。
- 幹の肥大: 生育期間中は、幹がゆっくりと太くなっていきます。
- 根の成長: 春から秋にかけて、根も活発に成長します。
休眠期
屋外での越冬は辞めましょうね。
外気温が0℃を下回ると冷害で腐る枯れるので注意。
気温が10度を下回ると休眠に入ります。
夏場でも室内管理で25度をキープできると休眠に入らない場合があります。
特に風当りの良い場所(出来れば葉水は必須)日当たりの良い場所に置いて管理しましょう。
害虫も含めて置き場には注意してあげましょう。
水やり・肥料タイミング
季節や気温によって水やりのタイミングを変える必要があります。
成長期
春から秋までの成長期では土に指を入れて湿っていなければ水やりを行います。
葉を狙い打つようにシャワーで水やりしましょう(ハダニ対策)
鉢植えなら持ってみて水やり時の鉢より軽いなら水をタップリあげましょう。
太陽の光を沢山、当ててやると葉の色付きが良くなり活発に成長します。
休眠期
基本的には断水気味で管理しますが月1程度でお水をあげます。
その方が植物が目覚めてからの動き出しが良いと思います。
あまりに大量に揚げてしまうと根腐れしますので注意してください。
肥料
休眠期は基本的に肥料は無くても良いのですが、成長期に液肥を希釈して与えた方が成長がはやくなります。
成長期活力剤を観葉植物に与えるタイミングと頻度は、以下のとおりです。
- 植物の元気がないとき
- 夏越し・冬越しをするとき
- 植え替えや剪定をしたとき
- 病害虫の被害にあったとき
- 生長の流れが良いとき
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有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。
塊根植物の土作り
塊根植物の土作りは、植物の健康な成長に大きく影響する重要な作業です。最適な土を選ぶことで、根腐れを防ぎ、植物が本来の美しさを発揮できる環境を整えることができます。
塊根土作りの目的
- 排水性の向上: 塊根植物は過湿に弱いため、水はけの良い土壌が必要です。
- 通気性の確保: 根が呼吸しやすいように、土に空気を含ませる必要があります。
- 保水性の維持: 完全な乾燥状態も良くないため、ある程度の保水力も必要です。
- 根の健康促進: 良好な土壌は、根の成長を促し、植物全体を健全に保ちます。
塊根土の材料
一般的に使用される材料は以下の通りです。
- 赤玉土: 排水性が良く、多くの配合に使われる基本的な材料です。
- 鹿沼土: 排水性が高く、酸性を好む植物に適しています。
- 軽石: 排水性、通気性が高く、根腐れ防止に効果的です。
- 日向土: 保水性があり、土壌の団粒構造を改善します。
- バーミキュライト: 保水性、排水性、保肥性が高く、根の生育を促進します。
- パーライト: 排水性、通気性が高く、土壌の軽量化に役立ちます。
- 川砂: 排水性を高め、土壌の団粒構造を保ちます。
- くん炭: 土壌改良剤として、土壌の物理性や化学性を改善します。
塊根土の配合例
配合例は、植物の種類、生育環境、個人の好みによって異なりますが、一般的な例をいくつか紹介します。
- 基本的な配合: 赤玉土6:鹿沼土3:軽石1
- 排水性を重視する場合: 赤玉土7:鹿沼土2:軽石1
- 保水性を重視する場合: 赤玉土5:鹿沼土3:日向土2
- 初心者向け: 市販の多肉植物用培養土に軽石を混ぜる
塊根土作りのポイント
- 粒度: 粒度が揃っている方が、水はけが均一になります。
- ふるい分け: 土に混ざっている細かい粒をふるい分けると、排水性が向上します。
- 殺菌: 土を熱湯消毒することで、病害虫を防ぐことができます。
- 植物に合わせて調整: 植物の種類や生育ステージに合わせて、配合を調整しましょう。
塊根土の選び方
- 植物の種類: 塊根植物の種類によって、好む土壌は異なります。
- 生育環境: 室内か屋外か、日当たりが良いか悪いかなど、生育環境によって調整が必要です。
- 季節: 季節によって、土の配合を変えることもあります。
よくある質問
- 市販の培養土を使っても大丈夫ですか? 市販の多肉植物用培養土でも代用できますが、より良い生育のためには、自分で配合することをおすすめします。
- どのくらいの頻度で植え替えをするべきですか? 植物の成長スピードや鉢のサイズによって異なりますが、一般的には1~2年に一度の植え替えが推奨されます。
- 根腐れを防ぐにはどうすれば良いですか? 排水性の良い土を使用し、水やりは控えめにすることが大切です。
まとめ
塊根土作りは、植物の健康な成長をサポートするための重要なステップです。様々な材料を組み合わせることで、最適な土壌を作ることができます。底石は必ず入れましょう。
植替え手順と詳しい解説記事はコチラを参照ください。
また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。
病害虫
退治方法
- まず屋外に植物を出す。
- シャワーで葉を洗い流す。
- リンク“>オルトランも土にパラパラします。
- 氷点下まで下回る日、以外であれば屋外で一日放置して取り込みます。
【ハダニ】
白、黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。
蜘蛛の様な糸を出します新芽や葉に潜み吸汁します。
繁殖も半端なく早いです。
ハダニに吸汁された箇所は斑点状になるか葉が黄ばみ、すぐ分かります。
そのまま放置しておくと落葉、周辺の植物に飛火
最悪の場合枯れてしまいます。
【アブラムシ】
アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。
アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスが植物の中に侵入し、病気を発症させます。
また、小さな株は発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。
【カイガラムシ】
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。
蟻が植物の近くに居る場合も注意。
蟻とカイガラムシは共存関係ですカイガラムシが蜜をあげる代わりに他の外敵から身を守ってもらっています。
繁殖力も高く植物の脇芽や付根辺りに良く居ます。
カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。
【ナメクジ】
梅雨や雨天時に多く出没
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。
外に出していると寄ってくる場合があるので、注意してください。
大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。
鉢底や多肉の根や掻き分けて入り込める隙間なら何処にでもいます。
少し食害されただけで、小さい株「多肉」の場合は葉の大半を食害されたり、生長点を食害されると枯れてしまう可能性があります。
多肉キラー
【ダンゴムシ】
柔らかい茎・根が大好物みたいです
花芽や新葉、根、発芽したての株を食害します。
ナメクジと同等の危険性、繁殖力が高く幼虫期は小柄の為基本何処にでもいます。
大切な黒法師アエオニウムを殺されてから親の仇の様に殺しています。
外で管理しており地面の近く、人工芝やマットの下、枯葉など彼らは何処にでもいます外で地植えや植物を置いている場合は注意が必要です。
多肉キラー
【バッタ類】
イナゴなどのバッタは葉の硬さに関係なく食害します。また、食害する量も多いので気付かないでいると手遅れになっていることがあります。
お前は喰っているか?ではなく、僕のガーデンに滞在している時点で「メッサツシンゴクサツ」です。
殺虫剤などで弱らせ水攻めがオススメです見つけ次第殺してください。
作物の場合は防虫ネットも有効です。
【コガネムシ】
成虫が夏場に地中に潜り卵を産みつけてきます。
それも複数です。
幼虫は根を食害します、考えるだけで死に値します。
1度大きな鉢に卵を植え付けられた事がありオクラが死にかけました。
大鉢で大切な株を管理されている方はコガネムシが潜り込めない様な対策が必要です。
化粧石大粒など
あとは鉢を上から見た時に土の見えている面積を減らす。
株と鉢が丁度合うサイズなら土の面積が自然と減ります。
パキコルムス・ディスカラー増やし方
パキコルムス・ディスカラーの増やし方としては、主に以下の方法が考えられます。
- 実生: 種から育てる方法です。発芽率は種や環境によって異なりますが、一から育て上げる喜びがあります。
- 挿木: 茎や枝を切り取って根付かせる方法です。成功率は品種や季節によって変わりますが、比較的早く増やすことができます。
- グラフト: 他の植物の根に接ぎ木する方法です。難しい技術ですが、生育が早く、丈夫な個体を作りたい場合に有効です。
それぞれの方法の注意点や具体的な手順について、もう少し詳しく説明します。
実生
- 種子の入手: 信頼できる販売店から入手することが大切です。
- 播種: 湿らせた用土に種をまき、覆土は薄くします。発芽温度は種によって異なりますが、一般的に20℃前後が適温です。
- 育成: 発芽後は明るい場所で管理し、水やりは控えめにします。
挿木
- 時期: 生育期の春から夏にかけて行うのが一般的です。
- 場所: 茎や枝の切り口を乾燥させ、切り口を殺菌剤で消毒します。
- 用土: 水はけの良い用土に挿します。
- 管理: 半日陰の場所で管理し、根が出るまでは水やりを控えめにします。
グラフト
- 台木: 同じウルシ科の植物や、生育の早い植物が適しています。
- 時期: 生育期の春から夏にかけて行うのが一般的です。
- 手順: 台木と接ぎ穂を合わせ、テープなどで固定します。
- 管理: 高温多湿を避け、明るい場所で管理します。
パキコルムス・ディスカラーの増殖は、植物の成長が遅いため、根気強く取り組む必要があります。
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