ビカクシダ・グランデの属科について
ビカクシダ・グランデは、その独特な姿から人気を集める観葉植物の一つです。属と科について詳しく見ていきましょう。
属名:ビカクシダ属 (Platycerium)
- 特徴: ビカクシダ属は、ウラボシ科に属するシダ植物のグループです。熱帯地域に生育し、着生植物として樹木などに根を張って生活します。
- 名前の由来: 属名の「Platycerium」は、ギリシャ語の「platys(広い)」と「kerion(角)」に由来し、葉の形がシカの角に似ていることから名付けられました。
- 種類: ビカクシダ属には多くの種類があり、グランデはその中でも大型種として知られています。
科名:ウラボシ科 (Polypodiaceae)
- 特徴: ウラボシ科は、シダ植物の中でも大きな科の一つです。世界中に分布し、着生植物や地生植物など、様々な生育環境に適応しています。
- 特徴的な胞子嚢群: ウラボシ科のシダ植物は、葉の裏側に胞子嚢群(胞子を生成する部分)が円形または線状に並ぶのが特徴です。
ビカクシダ・グランデの画像
ビカクシダ・グランデの独特な姿は、一度見たら忘れられません。貯水葉と呼ばれる丸い葉と、胞子葉と呼ばれる細長い葉のコントラストが美しいです。
日当たり・置場所
ウィリンキーは、ビカクシダ、日光を好む植物です。一年を通して日当たりの良い場所で管理することが理想的です。
室内管理もお勧め
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- 季節を問わず、いつでも新鮮な緑を! 室内で、太陽の光を浴びたような環境を再現。 冬でも、お部屋で花を咲かせたり、ハーブを育てたり。
- 健康や美容にも良い影響
- お部屋の空気を浄化して、心も体もリフレッシュ! 植物は、空気中の有害物質を吸収し、酸素を放出します。 リラックス効果も期待でき、ストレス軽減にもつながります。
- インテリアとしてもおしゃれ 何気に明るいので植物灯だけでも生活できちゃいます。
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置き場所のポイント
- 日光: 直射日光が当たるような、明るく暖かい場所を選びましょう。日光不足になると徒長しやすくなります。
- 風通し: 風通しの良い場所を選びましょう。特に夏場は蒸れやすいので、風通しを良くすることが大切です。
- 室内管理であればサーキュレーターがお勧めです。天井から風を送れるエクメアがあります。
- 温度: 寒さには比較的強いですが、10℃以下にならないように注意しましょう。夏の高温多湿は苦手なので、風通しの良い涼しい場所で管理しましょう。
エクメア使用 メリット
- 空気の循環促進による蒸散の促進: エクメアは葉から水分を蒸散させることで、葉温を下げたり、根への水分供給を調整したりしています。サーキュレーターで空気を動かすことで、葉の周囲の湿度を下げ、蒸散を促進します。これにより、根腐りのリスクを減らし、植物全体の健康状態を向上させることができます。
- 葉の清潔維持: 空気を動かすことで、葉に付着したホコリや汚れを落としやすくします。葉が清潔な状態を保つことで、光合成効率が上がり、より美しい株に育てることができます。
- 温度・湿度の均一化: 部屋全体で温度や湿度が均一になるため、エクメアが快適に生育できる環境を作ることができます。特に、夏場の高温多湿な時期や、冬場の乾燥した時期に効果を発揮します。
サーキュレーターにとってのメリット
- 室内環境の改善: 植物の蒸散作用によって、室内の湿度が上がり、空気が乾燥しすぎることがなくなります。また、空気中の有害物質を吸収してくれるので、より快適な空間を作ることができます。
組み合わせる際の注意点
- 風向き: 直接葉に風が当たると、葉が傷んでしまうことがあります。風向きは、葉に当たらないように調整しましょう。
- 風速: 風速が強すぎると、葉が乾燥しすぎてしまうことがあります。弱めの風速から始め、様子を見ながら調整しましょう。
- タイマー設定: 長時間同じ方向に風を当て続けると、植物が偏って成長してしまう可能性があります。定期的に風向きを変えたり、タイマーを使って間欠運転にしたりすると良いでしょう。
置き場所の注意点
- 真夏の直射日光: 真夏は特に日差しが強いため、葉焼けを起こす可能性があります。レースのカーテン越しなど、少し遮光した方が良い場合もあります。
- 冬場の寒さ: 寒すぎる場所では、休眠が浅くなり、根腐れの原因になることがあります。暖房の当たる暖かい場所に置くなど、温度管理に注意しましょう。
置き場所のまとめ
季節 | 置き場所 | 注意点 |
---|---|---|
春~秋 | 日当たりの良い場所 | 直射日光が当たる場所でもOK |
冬 | 日当たりの良い場所 | 寒すぎる場所は避け、10℃以上を保つ |
成長期
ビカクシダは季節感があまりない植物と思われがちですが、実は成長期と休眠期が存在します。
ビカクシダ・グランデ 成長期
一般的に、ビカクシダの成長期は春から秋にかけての暖かい時期と言われています。この期間中は、新しい胞子葉や貯水葉が活発に生長し、株が大きく育っていきます。
成長期のビカクシダの特徴
- 新しい葉の展開: 胞子葉や貯水葉が次々と展開し、株が大きく広がります。
- 根の成長: 根も活発に成長し、着生基盤にしっかりと張り付きます。
- 水やり: 水やりをしっかりと行うことで、活発な生長を促します。
成長期に気をつけたい点
- 温度: 20℃~30℃程度の暖かい環境が理想です。
- 湿度: 湿度を高く保つことが重要です。
- 光: 明るい光を好みますが、直射日光は葉焼けの原因となるため、遮光が必要です。
- 水やり: 土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
- 肥料: 生育期には、薄めた液体肥料を定期的に与えます。
まとめ
ビカクシダ・グランデは、春から秋にかけての暖かい時期が成長期です。この期間中は、適切な環境下で管理することで、大きく美しい株に育てることができます。
その他
- 個体差: 個体差によって、成長スピードや休眠の深さが異なります。
- 環境: 生育環境によって、成長期や休眠期の時期が多少ずれることがあります。
休眠期
屋外での越冬は辞めましょうね。
外気温が0℃を下回ると冷害で腐る枯れるので注意。
気温が10度を下回ると休眠に入ります。
夏場でも室内管理で25度をキープできると休眠に入らない場合があります。
特に風当りの良い場所(出来れば葉水は必須)日当たりの良い場所に置いて管理しましょう。
害虫も含めて置き場には注意してあげましょう。
水やり・肥料タイミング
季節や気温によって水やりのタイミングを変える必要があります。
成長期
春から秋までの成長期では土に指を入れて湿っていなければ水やりを行います。
葉を狙い打つようにシャワーで水やりしましょう(ハダニ対策)
鉢植えなら持ってみて水やり時の鉢より軽いなら水をタップリあげましょう。
太陽の光を沢山、当ててやると葉の色付きが良くなり活発に成長します。
休眠期
基本的には断水気味で管理しますが月1程度でお水をあげます。
その方が植物が目覚めてからの動き出しが良いと思います。
あまりに大量に揚げてしまうと根腐れしますので注意してください。
肥料
休眠期は基本的に肥料は無くても良いのですが、成長期に液肥を希釈して与えた方が成長がはやくなります。
成長期活力剤を観葉植物に与えるタイミングと頻度は、以下のとおりです。
- 植物の元気がないとき
- 夏越し・冬越しをするとき
- 植え替えや剪定をしたとき
- 病害虫の被害にあったとき
- 生長の流れが良いとき
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有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。
活着・土台・土づくり・仕立て
ワイルド株は、自然環境で育ってきたため、人工的な環境での活着が少し難しい場合があります。しかし、適切な方法と環境で管理すれば、しっかりと活着させることができます。
ビカクシダ・グランデの活着のコツ
- 活着基盤:
- コルク板: 通気性が良く、ビカクシダの根が張り付きやすいです。
- 流木: 自然な雰囲気を出したい場合に適しています。
- ヘゴ板: 保水性が高く、根腐れの心配が軽減されます。
- 水苔: 根を固定し、湿度を保つために使用します。
- 活着方法:
- タイラップ: 傷つけないように注意しながら、しっかりと固定します。
- ワイヤー: コルク板や流木に巻きつけて固定します。
- ボンド: 強力な接着剤で固定しますが、根を傷つけないように注意が必要です。
- 環境:
- 湿度: 湿度を高く保つことが大切です。加湿器を使用したり、霧吹きで葉水を与えるなどして湿度を上げてください。
- 温度: 20~25℃が最適です。冬場は暖かい場所で管理しましょう。
- 光: 明るい日陰で管理します。直射日光は葉焼けの原因となるため避けましょう。
- 水やり:
- 活着中は、活着基盤が乾かないようにこまめに水やりをします。
- 霧吹きで葉水も与えましょう。
- 肥料:
- 活着後は、薄めた液体肥料を月に1~2回与えます。
活着のポイント
- 活着初期:
- 根が活着するまでは、頻繁に葉水を与え、湿度を保ちます。
- 直射日光を避け、風通しの良い場所で管理します。
- 活着後:
- 徐々に水やりの頻度を減らし、乾燥気味に管理します。
- 肥料を与え、新しい葉を展開させます。
注意点
- 根を傷つけない: 活着させる際に、根を傷つけないように注意してください。
- 乾燥させすぎない: 乾燥すると、葉が枯れてしまうことがあります。
- 過湿に注意: 過湿は根腐れの原因となるため、注意が必要です。
その他
- ワイルド株は個体差が大きいため、活着に時間がかかる場合もあります。
- 活着状況に合わせて、管理方法を調整することが重要です。
- 定期的に観察し、状態に合わせて適切なケアをしてあげましょう。
まとめ
ビカクシダ・グランデの活着は、根気と愛情が必要です。適切な環境で管理することで、必ず美しい姿を見せてくれるはずです。
病害虫
退治方法
- まず屋外に植物を出す。
- シャワーで葉を洗い流す。
- リンク“>オルトランも土にパラパラします。
- 氷点下まで下回る日、以外であれば屋外で一日放置して取り込みます。
【ハダニ】
白、黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。
蜘蛛の様な糸を出します新芽や葉に潜み吸汁します。
繁殖も半端なく早いです。
ハダニに吸汁された箇所は斑点状になるか葉が黄ばみ、すぐ分かります。
そのまま放置しておくと落葉、周辺の植物に飛火
最悪の場合枯れてしまいます。
【アブラムシ】
アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。
アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスが植物の中に侵入し、病気を発症させます。
また、小さな株は発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。
【カイガラムシ】
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。
蟻が植物の近くに居る場合も注意。
蟻とカイガラムシは共存関係ですカイガラムシが蜜をあげる代わりに他の外敵から身を守ってもらっています。
繁殖力も高く植物の脇芽や付根辺りに良く居ます。
カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。
【ナメクジ】
梅雨や雨天時に多く出没
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。
外に出していると寄ってくる場合があるので、注意してください。
大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。
鉢底や多肉の根や掻き分けて入り込める隙間なら何処にでもいます。
少し食害されただけで、小さい株「多肉」の場合は葉の大半を食害されたり、生長点を食害されると枯れてしまう可能性があります。
多肉キラー
【ダンゴムシ】
柔らかい茎・根が大好物みたいです
花芽や新葉、根、発芽したての株を食害します。
ナメクジと同等の危険性、繁殖力が高く幼虫期は小柄の為基本何処にでもいます。
大切な黒法師アエオニウムを殺されてから親の仇の様に殺しています。
外で管理しており地面の近く、人工芝やマットの下、枯葉など彼らは何処にでもいます外で地植えや植物を置いている場合は注意が必要です。
多肉キラー
【バッタ類】
イナゴなどのバッタは葉の硬さに関係なく食害します。また、食害する量も多いので気付かないでいると手遅れになっていることがあります。
お前は喰っているか?ではなく、僕のガーデンに滞在している時点で「メッサツシンゴクサツ」です。
殺虫剤などで弱らせ水攻めがオススメです見つけ次第殺してください。
作物の場合は防虫ネットも有効です。
【コガネムシ】
成虫が夏場に地中に潜り卵を産みつけてきます。
それも複数です。
幼虫は根を食害します、考えるだけで死に値します。
1度大きな鉢に卵を植え付けられた事がありオクラが死にかけました。
大鉢で大切な株を管理されている方はコガネムシが潜り込めない様な対策が必要です。
化粧石大粒など
あとは鉢を上から見た時に土の見えている面積を減らす。
株と鉢が丁度合うサイズなら土の面積が自然と減ります。
増やし方
この魅力的なシダ植物は、主に以下の3つの方法で増やすことができます。
1. 子株の株分け
- メリット: 比較的早く親株と同じ特徴を持った株を得られる。
- デメリット: 子株が小さい場合は、成長に時間がかかる場合がある。
- 方法:
- 子株が十分に大きくなり、親株からある程度離れて根が生えていることを確認する。
- 子株と親株の根を丁寧に切り離し、それぞれを別の鉢や板に固定する。
- 切り口には、 ダコニール などの殺菌剤を塗布すると良い。
2. 胞子培養
- メリット: 多くの株を得られる。遺伝的な多様性を楽しめる。
- デメリット: 発芽率が低く、成長が遅い。高度な技術が必要。
- 方法:
- 胞子葉の裏側にある胞子を採取する。
- 胞子を滅菌した培地に播種し、無菌状態で管理する。
- 発芽には、温度、湿度、光などを厳密に管理する必要がある。
3. 組織培養
- メリット: 大量増殖が可能。遺伝的に同一の株を得られる。
- デメリット: 高度な技術と設備が必要。費用がかかる。
- 方法: 専門的な知識と設備が必要となるため、一般的には難しい。
栽培のポイント
- 用土: 水苔やミズゴケとバークを混ぜた用土が一般的。
- 水やり: 空中湿度を高く保ち、鉢の中は乾かし気味に管理する。
- 置き場所: 明るい日陰で風通しの良い場所が理想。直射日光は葉焼けの原因となる。
- 温度: 15~25℃が適温。冬は暖かい場所で管理する。
まとめ
ビカクシダ・グランデの増殖は、子株の株分けが最も一般的で、比較的容易です。胞子培養は、高度な技術が必要ですが、多くの株を得たい場合や、遺伝的な多様性を楽しみたい場合に適しています。組織培養は、専門的な知識と設備が必要となるため、一般的には難しいでしょう。
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